ポリエステル製の布団を洗濯する際、どのような点に注意すべきでしょうか？
布団を洗う作業は少し大変ですが、特に子供が使用する布団は清潔に保ちたいものです。ポリエステルは扱いやすい素材のため洗濯は比較的簡単ですが、重要なのは洗濯後の乾燥です。
ここでは、ポリエステルの布団を効果的に洗い、乾かす方法をご説明します。
ポリエステルの布団を洗濯できるかどうか、まずは洗濯表示をチェック
布団は毎日の使用で目に見えない汚れがたまりますし、子供が使うと汗でさらに汚れやすくなります。そのため、自宅や保育園で使用する布団は定期的に清潔に保つことが大切です。
さて、自宅で布団を洗えるかどうか、主要な素材について見ていきましょう。一般的に布団には綿、ポリエステル、ウール、羽毛が使用されています。
綿素材の布団は自宅での洗濯が適していません。水に浸すと硬くなりがちなので、クリーニング店にお願いするのが安全です。ウールは手洗いが可能ですが、洗濯機で洗うと縮みのリスクがあります。手洗いでもウール特有のふんわり感が損なわれがちなので、クリーニングを推奨します。羽毛布団は洗濯が可能ですが、デリケートな素材なので通常はクリーニングに出すことをお勧めします。
ポリエステル製の布団は洗濯機を使っても洗えます。合成繊維なので扱いやすく、速乾性もあります。ただし、綿や羊毛を含むポリエステル布団の場合は特に注意が必要です。
ポリエステル100％の布団
洗濯機で洗うことが可能です。乾燥機の使用も問題なく、これによりカビの発生も抑えられます。
ポリエステルと綿の混合布団
綿が含まれているため自宅での洗濯が難しく、クリーニング店への依頼が適切です。
ポリエステルと羊毛の混合布団
手洗いならば家庭で洗うことができますが、洗濯機は避けた方が良いでしょう。洗濯により羊毛のふっくら感が失われることがあるため、気になる場合はクリーニングをお勧めします。
ポリエステル布団の洗濯方法について
ポリエステル素材の布団を洗濯する際、どんな点に気をつけるべきでしょうか。
子供用のポリエステル布団に関しては、サイズが小さめなので、どの洗濯機でも簡単に洗濯が可能です。クリーニング店に依頼する必要がなく、汚れを感じたらすぐに洗える手軽さが魅力です。
一方、大人用の布団には少し注意が必要です。洗濯する際は洗濯機内に余裕を持たせることが重要で、洋服を洗う際のように洗濯機を過負荷にしないように心がけましょう。大型の洗濯機ではシングルサイズの布団なら洗えますが、ダブルサイズの布団は対応が難しい場合が多いです。
洗濯前には、洗濯機の容量を再確認し、布団を入れて実際に洗濯可能かどうかを試してみると良いでしょう。
洗濯時に必要なアイテムと洗剤の選び方
布団を洗濯する際には、布団専用の洗濯ネットを使用することが大切です。直接洗濯機に入れると布団が傷む可能性があるため、適切なサイズのネットに入れて洗うことをお勧めします。通常、大きなサイズのネットは家に常備していないことが多いので、洗濯前に購入して準備しておくと便利です。
洗濯用洗剤は、粉末タイプと液体タイプがありますが、液体洗剤を使用することで洗剤の溶け残りを防ぐことができます。粉末洗剤の場合は、洗濯機に水を入れてから事前に溶かしてから使用すると良いでしょう。
デリケートな布団を洗う場合は、衣類の洗濯に使う中性洗剤を使用すると、布団へのダメージをさらに減らすことができます。
ポリエステル布団の正しい洗い方と乾燥方法
ポリエステル製の布団を洗う準備ができたら、以下の手順で進めましょう。
まず、布団を三つ折りにしてから、端からしっかりと巻きます。巻き終えた布団を洗濯用ネットに入れ、ファスナーをきちんと閉めてください。
次に、洗濯機に布団を入れますが、選ぶ洗濯コースには注意が必要です。「毛布コース」や「おしゃれ着コース」のように、繊維に優しいコースを選びましょう。洗濯機の説明書を確認し、適切なコースを事前に把握しておくと安心です。
洗濯を開始した後は、脱水が終わるまで待ちます。
洗濯が終わった後の布団の乾燥も重要です。乾燥が不十分だと臭いやカビの原因になるため、しっかりと乾かすことが大切です。コインランドリーを利用する場合は、乾燥機を使うと良いでしょう。乾燥時間は約60分が目安ですが、途中で布団を裏返して均等に乾かすことが推奨されます。乾燥機を使用する際は、布団を広げてネットに入れると布団の傷みを抑えることができます。
自宅で洗濯した場合は、天日干しを行います。干す際には風通しの良い場所を選び、布団同士の間隔を十分に取って均一に乾燥させましょう。
ポリエステル布団の乾燥と保管方法について
布団が完全に乾くまでには数日かかることがあるため、洗濯前には長期間晴天が続く日を選ぶことをおすすめします。万が一、干すスペースが不足している場合や急な天候の変化があった場合は、コインランドリーの乾燥機を活用してください。重要なのは、布団が中までしっかり乾燥することです。
洗濯後のポリエステル布団の適切な保管方法も長持ちさせる秘訣です。特に湿気は布団の大敵です。使用しない期間がある場合は、季節の変わり目に天日でしっかりと干すことが大切です。干す際は、湿度が低い10時から14時の間で2～3時間、布団の両面をしっかりと干しましょう。長時間干し過ぎると生地が傷んだり、ホコリが付着する原因になるため、注意が必要です。保管する際は、湿気の少ない場所を選び、除湿剤や防虫剤を使用すると良いでしょう。
また、布団を押入れにしまう際は、敷布団を下に、軽い掛布団を上に重ねるようにしてください。
ポリエステル布団も使用には寿命があります。一般的には3～5年が寿命とされていますが、3年を目安に布団の状態を確認し、必要に応じて新しいものに交換することをお勧めします。
